施工方法・手順
ミヤコWGⓇ(ウォーターガード)の施工方法・手順をご紹介致します。
材料の搬入・荷揚げ・仮置き。設置場所の確認。墨出し・柱面設置後の施工手順をご説明いたします。
柱基礎用の掘削作業。
掘削作業 → 深さ確認 → 砕石投入 → 転圧
柱を建てる為の穴を掘ります。穴の底部は砕石を敷き、充分に転圧してください。
柱は後ほどコンクリートで根固めをします。
※ 根固めコンクリートの寸法 幅:350mm以上 奥行:450mm以上 高さ:350mm以上
解説動画「STEP 1. 柱基礎用の掘削作業」
柱の建て込み・根固めコンクリート打設。
柱が垂直に建つように調整、柱と柱の間隔を正確に。重機での吊り上げ推奨。
※ 柱は垂直に設置すること。
※ 1スパン=1メートルとは、柱の中心から中心までが1メートルという意味です。
※ 生コン打設後、1日程度は養生すること。
※ 型枠での施工の場合、生コン養生後に型枠解体。
※ 根固めコンクリートの寸法 幅:350mm以上 奥行:450mm以上 高さ:350mm以上
解説動画「STEP 2. 柱の建て込み・根固めコンクリート打設」
耐圧板の設置。(1段目)
根固めコンクリートの養生期間を経て、建ち上がった柱に柵板を差し込みます。
1段仕様(地上高さ300mm)の場合は次の工程へ。
2~3段仕様(地上高さ700~1100mm)の場合は【3-2】へ。
※ 柱間の溝に真っすぐに差し込むこと。
※ 耐圧板の向きは、外側に厚みがある側を向けるが、試験では厚みが無い側でも実施したが、問題ない。
解説動画「STEP 3-1. 耐圧板の設置。(1段目)」
板上部にシリコンコーキングを充填する。
2~3段(地上高さ700~1100mm)の場合は、
1段目の耐圧板設置後、シリコンコーキング材を充填する。
※ シリコンコーキング材(試験施工時の使用材料):セメダイン8060 グレー
※ シリコンコーキング材は耐圧板を重ねた時に目地から溢れる程度に充填すること。
※ シリコンコーキング材の垂れ跡を無くす場合、マスキングテープで養生する。
※ 溢れたシリコンコーキング材は綺麗に拭き取ること。
解説動画「STEP 3-2. 板上部にシリコンコーキングを充填する。」
2(3)段目の耐圧板を重ねる。
シリコンコーキング材充填後、耐圧板を重ねる。
3段の場合はまた【3-2】【3ー3】を繰り返す。
※ シリコンコーキング材は耐圧板を重ねた時に目地から溢れる程度に充填すること。
解説動画「STEP3-3. 2(3)段目の耐圧板を重ねる。」
モルタルで縦目地打ち。(耐圧板ー柱間)
すべての耐圧板設置後、縦目地(耐圧板ー柱間)をモルタルで埋め、拭き上げる。
※ 裏側もモルタルで目地を埋めがたつきを抑える
解説動画「STEP 4. モルタルで縦目地打ち。」
縦目地にシーラー塗布。その後、シリコンコーキング材で縦目地打ち。(耐圧板ー柱間)
縦目地(耐圧板ー柱間)をモルタルで埋めた後、シーラーを塗布し、シリコンコーキング材で目地打ちする。
※ モルタル目地がシリコンコーキング材で塞がる程度に十分充填する。
解説動画「STEP 5. 縦目地にシーラー塗布。その後、シリコンコーキング材で縦目地打ち。」
施工完了
ミヤコWGⓇ(ウォーターガード)本体の施工完了となります。
写真は止水・貯水実験の為、上部にフェンスを設置していませんが、実際には地上高さ3メートルまでのアルミフェンスを設置出来ます。
写真は水を高さ1.1メートルまで入れました。
注水後、当初予定していた試験期間の六ヵ月が経過しましたが、一切漏れてませんでした。
解説動画「STEP 6. 施工完了」
施工要領書・施工説明書
ミヤコWGⓇ(ウォーターガード)の施工要領書・施工説明書をダウンロードして頂けます。
【 施工要領書・施工説明書 】 | 2024.1版 | PDFファイル |
注意事項
製品の破損を防ぎ、安心安全に構築する為の注意事項。
1. 輸送・保管時の注意事項
- 耐圧板の輸送・保管の際は必ず立てた状態にして下さい。
- カド欠け防止の為、図の様に角材を入れて下さい。
- 輸送時、図1の状態のまま動かないよう、ロープ等でトラックの荷台に固定する。
- 保管時、図1の状態のまま倒れないよう、ロープで巻く等の措置をとる。
2. 止水・貯水施工の注意事項
- 止水・貯水施工をする場合は、耐圧板を使用して下さい。
- 1スパン=1メートルで施工して下さい。
- 水に接触する側は図の通り、土圧板の凸側です。
- 縦目地は、水に接触する側としない側、両方にモルタルで施工しその後、コーキング、シーリング処理をする事。
- 横目地は、耐圧板どうしが重なる箇所に必ず【プライマー】を塗布し、目地材として【防水コーキング剤】を使用して下さい。
- コーキング、シーリング処理は水に接触する側にして下さい。
3. 土留め施工の注意事項
- 土留め施工をする場合は、使用する柵板を耐圧板にして下さい。
- より強固な土留めとする場合は、1スパン=1メートルで施工して下さい。
- 盛土側は図の通り、耐圧板の凸側です。
- 縦目地は、盛土側と反対側、両方にモルタルで施工して下さい。
- 横目地は、モルタルを使用して下さい。
4. 施工時の注意事項
- 施工の際、耐圧板の横置きは厳禁です。最後の一枚まで必ず立てた状態にして下さい。
- 持って移動する時、横持ち(平らに持つ)は厳禁です。必ず立てた状態で運んで下さい。
- 施工直後、過度な転圧は厳禁です。
- 汚れた手袋での製品の取り扱いはしないで下さい。製品にさわる時は綺麗な手袋に取り替えてから作業して下さい。
- 製品に汚れが付いた場合は水洗いして下さい。それでも落ちない場合はコンクリート専用の洗浄剤を使用して下さい。
- 本体のフェンス支柱穴にアルミフェンス柱と埋める際に使用するのはモルタルです。急結材など混和剤は使用しないで下さい。
5. 製品について
柵板・土圧板にて横方向に走るクラックが発生している製品がありますが、製造過程において出来てしまう沈下クラックです。製品不良ではありませんのでご了承下さい。
6. 施工後の止水性能に関する注意事項
- 使用環境や天災・経年変化等によって多少の漏れが発生する可能性があります。
- 土石流対策製品ではありません。
- 流れてきた漂流物やガレキの衝突などの衝撃に対する耐力計算はしておりません。
- 目地材(シリコンコーキング)の注意事項を確認してからご使用ください。
お問い合わせ・資料請求
ご相談・お見積り等のご要望がありましたら、お気軽にご利用ください。
担当者より折り返しご連絡差し上げます。